仙川のカワセミ(4)
2008年5月
・餌運びの合間
・場所を開けてくれません
・餌運びに忙しいが、少し様子が変わってきた
・雛に給餌後の水浴びです
・雛は安全な木立の中
・また、親が餌を運んできた
・このところ、雛の面倒を見るのは雄だけ
・大きすぎるー
・雛は下流へ移動 ・上流側で孵った雛
6月
・2回目の営巣−餌運び
・大きすぎた?
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'08.5.6 - 9
餌運びに忙しい親たちですが、少し様子が変わってきました。
今週後半には餌運びの頻度が減っています。
特に雌は巣の近くに餌を運んできても以前のようにすぐに巣に持っていかず、そこで数分待つようになってきました。
雛の巣立ちも近いのではないかと思われます。 |
・餌運びの合間


・場所を空けてくれません

♀(右):場所空けてー、雄は緊張

♀:空けてったらー ♂:・・・・

♀:もういい ♂:・・・・

♂:いっちゃった
(コメントは見当違いでしょうが、そんな風に見えます)

雌は葛のつるが延びだした対岸へ

その後、ずっと下流まで行った雄、すぐ上に散歩する人が来て様子をうかがっています
・餌運びに忙しいが、少し様子が変わってきた

いつもの階段からではなく川の中から巣に運んでいます

しばらくして、いつもの階段から餌を運ぶ雄

同時に来た雌は階段の上の方で5分も待っています

川中の杭に下りて更に数分待つ
以前は待つことはなかったので、そろそろ雛の巣立ちでしょうか?

餌を運んだあと、巣から後ろ向きに出てきて、転げ落ちるように外へ
・雛に給餌後の水浴びです

雄、口を開けています

雌も口を開けています
なぜでしょうね?

すずらんのような花が
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'08.5.15
2ヶ所ある巣のうち、観察を続けていた川下の巣から雛が巣立ちました。
4月下旬に巣穴が見つかって以来子育て状況を観察して約20日後の巣立ちです。 巣穴の前の家が工事を始め、最悪の時期と心配しましたが無事でした。
雨のため観察を休んだ翌日の15日はやはり雄が巣の前に餌を運んできたので、まだ巣穴に雛がいて巣立ちは明日以降かと思ったところ、何と親は餌を巣に運ばずに自分で食べてしまった。 おかしいなと思いながらも、親はどこかに行ってしまったので、手の届くほどのところに来たスズメの雛やカルガモの雛を撮って帰り仕度をすると、チッチッチッチというカワセミの声がする。 慌てて仕舞ったカメラを取り出してあたりを探すと、前の木の葉の隙間に雛がおり、親が餌を持って来ました。 親の鳴き声も飛んでいるときは「チー」とかなり鋭いが、雛を呼ぶときは「チッチッチッチ」とどこか優しく聞こえます。
巣立ったのは一羽だけかもっと多くいるのかわかりませんが、巣に餌を運ぶことはないので雛はすべて巣立っています。先々週は巣への餌運びは多いときには30分に6回もあったので雛の数は多いと思っていましたが、巣の近くの木にいる雛は一羽だけです。 |
@巣立ち一日目:6時から3時間に3回(ザリガニ2回、魚1回) |
・雛は安全な木立の中

川岸の大きな木の中で雛が餌をもらっています

餌をもらった後、親について階段へ

親が餌探しに飛び立った後、ひとりになって不安そうです

しばらくして元の木陰に飛んでいった
・また、親が餌を運んできた

川下から来て、階段で一休み
雛はチョコチョコ移動するので、鳴き声で居場所を確認しているものと思われます

雛がいるほうへ

親の鳴き声に反応する雛


羽をばたつかせて喜ぶ雛

餌はザリガニです



まだ足りないの?
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A巣立ち二日目:12時から3時間で2回(魚2回)
餌を与えた親が下の川に飛び込んで水浴びをすると、しばらくして雛が同じように川に「落ちてきた」。
しかし、まだ餌捕りの練習はせず、すぐに木に戻る。
2回目は魚が大きすぎて雛はなかなか食べられず癇癪を起こす。 |
・このところ、雛の面倒を見るのは雄だけ

餌を与えた後水浴びをした雄親
雌親は今週に入って姿を見せず、雛の面倒は雄親が見ています
雌は先に巣立った雛の面倒を見ているのか、次の産卵をしているのか?

親の近くに文字通り「落ちてきた」雛

餌捕りの練習をすることもなく飛び上がっていきます

背中の羽色は殆ど親と変わりません
・大きすぎるー

親の声がします

親が大きい魚を持ってきた
雛は何回食べようとしても大きすぎるのか食べられません

羽をばたつかせる雛、喜んでいるのではないらしい

大きすぎて食べられないよー、癇癪を起こしています

雛の剣幕?に親は後ずさり

癇癪は収まらず足を踏み外す雛

2羽とも後の枝に飛び移って、
雛は餌を飲み込もうとして、また羽をばたつかせる
このまま飲み込めずに羽をばたつかせていたので、
きっと、餌が大きすぎて苦しかったのでしょう

ああ、苦労した
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B巣立ち3日目:6時から2時間で2回(魚2回)
親は巣穴の近くで餌を捕って木陰ではなく下流へ運びます。雛は2日目までいた木陰から、下流のどこかへ移動してしまいました。 |
・雛は下流へ移動

また、大きな魚を捕まえて下流へ運びます
昨日と同じように雛は癇癪を起こしそうです
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'08.5.30
下流側から少し遅れて上流の巣でも雛が孵りました。
雄親は孵った雛を下流側の巣の近くの安全な茂みにつれてきて、餌を与えています。 |
・上流側で孵った雛

安全な木陰

餌捕りの練習は?

雄親が雛に運びます
常連さんの話ではこの雄親は何年もここに住み着き、せっせと餌を与えているそうです
カワセミの世界も年をとると子供に甘くなるのかな?
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'08.6.23
5月には下流側の巣で雛が巣立ち、上流側でも別の番が育てていた雛が一週間ほど遅れて巣立ちました。
久しぶりに訪れたところ、上流側で2回目の子育てをしていました。
雛はだいぶ大きくなっているようで、親たちがザリガニやかなり大きな魚を巣に運んでいます。巣穴は前回から3mほど離れたところです。 |
・2回目の営巣−餌運び

橋桁から餌探しです

見つからず、移動
仙川では数少ない川の中の木(桑の木の新緑)です

ザリガニを捕まえました
雛が飲み込めるようにザリガニの尻尾を先にしてくわえています

餌を与えたあとは決まった岩に戻り水浴びです
怖い顔をしていますね
・大きすぎた?

高い橋桁からダイビングして大きな魚を捕まえ、巣に運びました
こんな大きな魚を食べるので雛の巣立ちも近いですね

巣から水浴びの岩に戻ってきたと思ったら
餌をくわえたままです

あれー
くわえ直して自分で食べてしまいました
さすがに雛には大きすぎたのでしょうか?
お昼過ぎの一時間半の間に雄が3回、雌が1回の4回餌を運びました
ザリガニと小魚が半々です
仙川では前述のように5月に二組の番が営巣し、二羽以上の雛(確認できたのは二羽だけです)が孵りました
しかし、現在は上流側の一組の番しか見えません
雛たちは親の縄張りから追い出されて、どこかで元気にしていると思いますが、
もう一組の番はどこへ行ったのでしょうか?
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