井の頭公園のカワセミ(24)


2010年5月
・オオルリとキビタキです
・キビタキは雌もいました
・雌はいました
・森のカワセミ
・森のカワセミ(その2)
・アオバト
・新入りの雄と縄張り争い

'10.5.1

5月の最初は、予ねてより一度見てみたいと思っていたオオルリです。
井の頭公園西端で、キビタキの声に高い木を見上げ、しばらく探していると、何やら黒い鳥が。もしやと期待して追うと、図鑑でしか見たことのなかったオオルリです。
しばらく木の上をあちこち移動した後、森に消えましたが、そのあともう一羽が反対側からやってきました。何と2羽も来たのです。
そして、さえずっていたキビタキも同じ場所に来てくれましたました。
ただ、残念なのはオオルリのさえずりが聞けなかったこと、瑠璃色が鮮やかに撮れなかったこと、そしてもうすぐここから離れ、山に行ってしまうことです。




・オオルリとキビタキです





最初は半信半疑だった「黒い鳥」
お腹は白く、オオルリです




































































やっと頭頂部に瑠璃色が見えました

次回は羽の瑠璃色もはっきり分かるショットを撮りたいものです











きれいな声でさえずるキビタキ













今週後半はキビタキとオオルリのお陰でカワセミの観察が疎かになっています
この雄は良く見ますが雌を見ません











ペリットを吐き出したあと、ブルルル










'10.5.4〜8

なかなか目に止まらないキビタキですが、今回は雄とともに雌も見ることができました。
雄が2mほどの枝の間を何回か飛ぶので不思議に思っていると、その間に雄に比べて地味ーな雌がいました。
雄が飛ぶごとに雌は止まっている枝から少しだけ飛び上がります。雄が雌にアピールしているのでしょう。

あまり見かけなかった雌はいましたが、雄も雌も巣の方へは行きません。
あれほど雄と雌が協力して掘っていた巣穴、そして何度も交尾をしていたので、雛が生まれるのではないかと期待していましたが、
巣を放棄したのかもしれません。
いささかがっかりしていると、何と森の中で新たな巣穴掘りをしています。「森の中」と言っても、池から50mほどのところです。
しかし、こちらの方が条件は悪いと思うのですが、・・・・。



・キビタキは雌もいました





その前に、ココココという音
アオゲラでした












鮮やかな羽が森の緑に映えています









































キビタキの雌
雄が近くの枝からすぐ近くを飛び、飛び上がりかけたところです












ジッジッと鳴いています













その雄です
背中もこんな黄色だったんですね









・雌はいました


このところ見かけなかった雌がいました




遠くに一羽
久しぶりに見た雌です












先日雄が止まった枝でペリットを吐き出した



























雄も近くに来ましたが、巣の方へは行きません
雄と雌が協力して掘っていた巣穴、そして何度も交尾をしていたので、
雛が生まれるのではないかと期待していましたが、巣を放棄したのかもしれません











雄は「森」の中へ
雌も近くに来ています









・森のカワセミ



翌日もカワセミは森の中にいます
「森の中」と言っても、池から50mも離れていないところですが、通常は来ることはありません
ここに良く来るのは、何と、新たな巣穴を掘るためでした
朝早く、人が少ない時間に、雌の監視?の下で雄がせっせと巣穴を掘っています
池のほとりの2か所の巣は結局雌の気に入らなかったようで放棄し、新たに掘り始めました
しかし、こちらの方が条件は悪いと思うのですが、・・・・





近くで雌が「チッチ」と鳴いています



























ここをベースに4,50cm上の小さな土壁を掘っています













すぐ戻ってくるので、まだ掘り始めたばかりです
薄暗いためシャッター速度が上がらず、大きくブレています


























一休み













巣穴掘りをしていることがわかったので、遠くから観察することにしました


池で雌を見なかったのは、この近くにいることが多いためでした
雄は巣穴掘りをしながら、雌のために時々池に行って餌を捕まえ、
更に自分の餌も捕るということで大変です

さて、我が身は?・・・・カワセミの足元にも及びません








'10.5.12〜13

カワセミたちはまだ森の中にいます。
雌は巣に入ってしばらく出てこないので、巣穴はだいぶ深くなった模様。雄はときどき雌に餌を運んできます。




・森のカワセミ(その2)





魚を捕まえて来ました













お! 雌にあげる気だなと思っていると
このあと自分で食べてしまいました












もともと薄暗い上に、雨上がりで暗いために撮影時は
「雄が雌に餌を持ってきたが、食べてもらえず自分で食べてしまった」と、
思っていましたが、写真を見ると雌ではないですか
「給餌」のくわえ方をしてどうしたのでしょうか










こちらは雄ですね











・アオバト





オオカンザクラに来ました













拡大してみました、瞳の周りが青ですね













サクランボを食べています


「小鳥の森」で一人のバードウォッチャーがアオバトを見つけました
その場には3,4人しかいなかったのに
みるみるうちに10人以上に膨れ上がりました
この人たちのネットワークには驚きです
たまたまそこに居合わせたため、初めてアオバトを撮影できました







'10.5.31

その後、半月たち「森の巣穴」は放棄してしまったようです。
巣穴の下にはかなりの量の土が円錐状にたまっており、だいぶ深く掘り進んでいたのに。
しかし、場所の条件は悪く、たとえ産卵したとしても猫や蛇に簡単に盗られてしまいそうなため、良かったと思います。
31日には2羽のカワセミの声が聞こえるので、その方向を探してみると水辺近くにいました。一羽は餌をくわえていたため、雌に与えるものとばかり思っていましたが、
それにしては鳴き方が「キーキッキッキ」と鋭すぎるし、餌を与える様子もありません。
写真をよく見ると、新たな雄が闖入し、今までいた雄とのあいだの縄張り争いでした。
それにしても雄はくわえた餌をどこの誰に運んでいるのでしょうか?




・新入りの雄と縄張り争い





いつもあまり止まらない枝に雄が止まっています













ここも同様

(後でわかりましたが、よく見ると嘴の長さが上下そろっており、このところいつもいる雄ではありません)











2羽の鳴き声がするので探してみると、いました!
一羽は餌をくわえています
瞬間的に左の雌に与えるのだと思いましたが、鳴き声が鋭すぎ、何かおかしい











雌だと思っていた左のカワセミは雄(先ほどの雄)で、給餌などではありません!
縄張り争いです、鋭い鳴き声も納得











左の雄は枝を飛び移り、













更に牽制













しばらく牽制した後、「やっと行ってくれた」
と思ったら戻ってきた












餌をくわえた方は足を踏み外して大慌て













でも、また方向転換して行ってくれました
ヤレヤレ












とはいうものの、近くの枝に移ってもまだ緊張
しばらくして、餌をくわえたまま対岸の方へ飛び去りました












そして、餌をくわえていた雄が戻ってきました
上嘴が短いので、ずっと居ついている雄ですね
どこに運んだのか興味がありますが、追いかけきれません











珍しく、分園の大きな扉の上に来ました
新入りの雄が来たため警戒している様子












また池の方に来て













近くで先ほどの雄の鳴き声がし、すぐに追いかけるように飛び去りました


それにしても雄はくわえた餌をどこの誰に運んでいるのでしょうか?
雌だとすれば求愛給餌の期間が長すぎるように思えるし、
2か所掘った巣穴は放棄したようで、そこでもなさそうだし







更新記録 (井の頭池:東京都三鷹市)
2010.5.1 「オオルリとキビタキ」を作成  Nikon D300 / AF-S VR 300mm F2.8 + X1.7 Teleconverter 
2010.5.10 「キビタキは雌もいました」〜「森のカワセミ」を追加  〃
2010.5.16 「森のカワセミ(その2)」と「アオバト」を追加  〃
2010.5.31 「新入りの雄と縄張り争い」  〃


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2010.5.1