富士山周辺の鳥たち(13)
2018年9月
・鷹の渡りは数羽だけでした-ノスリとハチクマ ・先週より多く渡っていきました-サシバ
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'18.9.23
23日は久々の晴なので、多くの鷹が渡っていくものと期待して富士山南麓の越前岳近くに行きました。
日曜日の高速道路はそれなりに渋滞し、現地到着は予定より少し遅れましたが、現地はまずますの晴、風も東風ながら強くはなく鷹の渡りには良い天候です。
昨年同時期に最初に鷹が現れたのは11時、12時には鷹柱を見ることができました。今回も天候の様子は西風ではなく東風だったことを除けばよく似ており期待は膨らむばかりです。
そして、11時少し前、ノスリとハチクマがやってきました。ところが、その後は14時過ぎにカラスだと思っていた黒い鳥がノスリだったので、観察できたのはノスリとハチクマ合計で数羽という結果に終わりました。
・10:54~56 ノスリとハチクマ
・11:40頃 撮影してみると残念ながらトビ
・14:18 ノスリ
タカの渡り全国ネットワークによると、この日、各地で多くの渡りが見られたようですが、この時期以外には見る機会のないハチクマをここで見ることができたので良しとしたいと思います。
ほかには、アマツバメが多数飛び回り、撮影は出来ませんでしたがアオバト、ノビタキ、ホオアカも見ることができました。 |
・鷹の渡りは数羽だけでした-ノスリとハチクマ

十里木高原展望台から
雲がなければ正面に雄大な富士山が望めますが、今朝は頂上が少しだけです
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10:54~56

2羽のうちに一羽はノスリ
近くを飛ぶのはアマツバ、メノスリの後ろは別種のツバメですね


旋回の途中、こちらに向かってきます



頭上で弧を描き始めました
真上を向いて撮影、おっとっと目が回りそう

もう一羽はハチクマです

翼先分離は6ですね
その後一羽は西へ、もう一羽は南へ滑翔していきました
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11:38 気が付くとずっと雲に隠れていた富士山頂が雲の隙間から見えました
見えたのはほんの数分間だけで、すぐにまた雲に覆われました
今の時期は山頂が見えるのは珍しい
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その直後、遠く旋回する鷹が現れましたが、残念ながらトビでした
展望台の前をアオバトが横切りました
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西には秋の雲

それが真上に広がってきましたが、瞬く間に消滅
何ともはかない雲でした
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14:18

14:18 旋回後南へ飛ぶ黒い鳥
私がカラスだと言うのに同行した家内はカラスではないと言い張るので見えなくなる寸前に撮影
帰宅後、真っ黒に写っていた写真を補正すると・・・・カラスではなくノスリのようでした
ノスリだったのはよかったのですが・・・・・トホホ
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西の空には黒雲が
3時少し前、東側の雲はまだ薄く、箱根と思われる山並みの方向を双眼鏡で丹念に見ても、見えるのはアマツバメばかりです
数は少ないもののハチクマとノスリの渡りが見られたので良しとし、展望台を引き揚げることにしました
駐車場に下りる途中の傾斜地に密生するススキはまだ咲いておらず、一面真っ白になるのはもう少し先です ススキの原から飛び出すノビタキやホオアカが数羽いましたが、撮影は出来ませんでした

下りてくると、黄色い花のススキ?
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'18.9.28
前回23日以降はまた雨続きでしたが、28日は一日だけ晴とのことで、前回と同じ富士山南麓の越前岳近くに行きました。
今回はサシバです。
・11:27 サシバ1羽
・12:40 遠く西の方に鷹柱、双眼鏡で観察できたのは2,30羽か?
(同じ方向にある観察ポイント(明星山)では、この日、約1700羽もの鷹が渡っていったとのことです)
・13:21 サシバ成鳥2羽
・13:23 サシバ10羽くらい
・13:28 サシバ幼鳥2羽
前回はハチクマとノスリでしたが、今回はサシバが渡っていくのを見ることができました。 サシバには幼鳥も混じっており、これからの長い道のりを無事に越冬地に着いてほしいと思います。
ほかには、ノビタキを撮影し、前回に比べて数が少ないアマツバメ、アサギマダラ、タヌキが見られました。 |
・先週より多く渡っていきました-サシバ

8:58 ノビタキ 冬羽の雄でしょうか

ノビタキ 雌でしょうか、それとも幼鳥?

道に出て来ては餌を探しています

ホオアカだと思っていましたが、眉斑が目立つのでホオジロ幼鳥かもしれません

展望台からはいつも通り富士山頂は見えません
しかし、好天、弱い西風で鷹の渡りが期待されます

10:25、 鷹はやって来きません
暇を持て余し飛行機を撮影
飛行機は頻繁に飛びますが、ここの真上を飛ぶのは珍しいです

11:27 ふと気づくと、遠く北西の空で弧を描いています

サシバと思われます

12:30ころ 双眼鏡で西の山並みを探していると、鷹柱です!
遠く小さいので正確ではありませんが2,30羽はいると思います
撮影は無理と思いながらもファインダーを覗くと何も見えません
再度双眼鏡で探してみても、残念ながらもう見つけることはできませんでした
この方向は、ここから西に15kmほど離れた渡りの観察ポイント(明星山)の方向に当たります
翌日、明星山の観察数を確認してみると、何と1700羽も渡っていったそうです
この2,30羽もそれにカウントされているかもしれません

ドーンと大きな音
東富士演習場に煙が上がりました

13:21 突然、南東側から2羽飛んできました
近くを飛んでくれたのでサシバであることがよくわかります


成鳥です


13:23 ここで旋回して上昇後、南西方向へ渡っていきました

直後、サシバがまたやってきました
小さい2羽は少し離れているためと思われます


こちらには幼鳥2羽
やはり弧を描いて上昇していきます
強くはありませんが西風が吹いており、越前岳に近いこの展望台付近には上昇気流があるのではないかと思います

そのうちの一羽、わかりにくいですが胸に縦斑があり、幼鳥ですね

13:24 この2羽も西へ渡っていきました
一人では撮影するのに気を取られ、数を数えるのは難しいです
正確ではありませんが、全部で10羽くらい渡っていったものと思います

13:28 今度もサシバ幼鳥です


ほぼ同時に飛んできたもう一羽もサシバ幼鳥です



13:30 2羽の幼鳥も西へ

14:15 雲はすっかり晴れて富士山頂も見えるようになりました
サシバはまだ真っ青な空に現れるかもしれませんが、交通渋滞に巻き込まれるのを避けるため
ここで引き揚げることにしました(⇒早めに出発したにもかかわらず工事渋滞に巻き込まれてしまいました)

坂道を降りる途中にもノビタキが多くいました
平地に降りてくると、往きと同じように道で餌探しをしています

こちらが「制限距離」以内に近づくと、道からススキの枝に飛び移ります

ススキは前回に比べて咲き始めている穂が多くなっています

14:47 傾斜地全体が真っ白になるのはもう少し先のようです
ほぼ一週間前の晴れの日は少数でしたがノスリとハチクマが渡り、今回の晴れ間はサシバが渡っていきました
サシバには幼鳥も混じっており、これからの長い道のりを無事に越冬地に着いてほしいと思います
観察地については、この地はルートからは少し外れていて渡りの数は多くありません
良いところは比較的低いところを渡っていく鷹をのんびりと観察できる点ですが、
壮観な鷹柱を見てみたい気持ちもあり、来年からはほかの地にも行ってみたいと思い始めました
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