富士山周辺の鳥たち(15)


2019年6月
・マミジロ、ウソ、ルリビタキ、キバシリ、アマツバメ、残念なカヤクグリ

'19.6.5

今回は、御殿場口新五合目に寄ってから富士宮口五合目に行きました。
御殿場口に寄ったのは、昨年9月に鷹の渡りを見に行った時に、一人のカメラマンから御殿場口でマミジロが見られると聞いていたからです。
そして、その言葉通りマミジロを初めて撮影することができました。
富士宮五合目はたまたま去年と同じ日に行ったことになります。今回は頂上への登山道を六合目まで行き、そこから宝永火口縁を回って戻ってくるつもりでいました。
ところが、登山道は”冬季閉鎖中”で入り口は締まっています。仕方なくいつも通り宝永火口への遊歩道を行きました。
遊歩道では富士山では初めてみるウソとキバシリ、いつも見られるルリビタキとアマツバメを撮影することができました。
そして、今回は宝永火口縁を登り、新六号小屋下まで行きました。何回も来ているのに、いまだにイワヒバリを見たことがないためです。結果は残念ながら今回も見られませんでした。

今回は御殿場口五合目でマミジロを、富士宮五合目ではウソを初めて見ることができました。
一方で、いつも見られるメボソムシクイとビンズイは見られませんでした。なお、 メボソムシクイは駐車場でさえずりを聞きましたが、遊歩道では姿も声もありませんでした。

一般車両が通行止めになる前に再訪し、空抜けでないマミジロとイワヒバリを撮影したいと思います。




・マミジロ、ウソ、ルリビタキ、キバシリ、アマツバメ、残念なカヤクグリ


***** 御殿場口新五合目 *****


スカイラインから御殿場口への道に入ってすぐ、聴きなれないさえずりが聞こえるので車を降りると
キョロンキョロン(?)という声が絶えることなく聞こえてきます
マミジロに違いないと思い、声の聞こえる木の上を探しても一向に見つかりません




やっとのことで広葉樹の枝の隙間から見えました






































どのくらい時間が経ったか、ずっと鳴いています

マミジロの背景は狭い枝の隙間からはどの角度でもほとんど空で、なかなかきれいに撮れません
それでも、数年前から須山口登山道、西臼塚、柳沢峠などでも見られなかったので、ちょっとうれしい











御殿場口5合目駐車場まで行ってみました
山頂東側には雪がだいぶ残っています
左下の小山が宝永山で、これからその近くまで行きます








***** 富士宮口五合目 *****







ウソ
斜面から遊歩道のロープに降りてきて、撮影する間もなくさらに下に行って餌を食べ始めました
ここでウソを見たのは初めてです










木の実でも落ちているのでしょうか












しばらく地面で餌を食べたあと、さらに下の方へ飛んでいきました












ルリビタキ
盛んにさえずっており、雄の若鳥のようです











同じ雄の若鳥です












日沢のガレ場近くから
木々は芽吹き前、ミソサザイの声が聞こえます











日沢のガレ場から












いつものようにアマツバメが飛んでいます












お腹にはこんな模様があったの?

今までアマツバメの写真の背景は空であることが多く、ほぼ真っ黒に写っていたので、黒い鳥だと思っていました
近くに飛んできて大写しできた写真をいろいろ補正して見ると、お腹の模様も見えました









遊歩道の先で動くのはキバシリでした












キバシリもここでは初めて見ました

























すぐに上に登っていき、見えなくなりました












ルリビタキ雄





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宝永第二火口縁
火口と反対側のカラマツ林からはルリビタキのさえずりが聞こえます











イワヒバリを探すために、今回は急なスコリアの坂道を上ることにしました












途中で、何かが湧いているような「ボコン、ボコン」という音が・・・・まさかこんなところでそれはない、どこかで工事中?
⇒宝永第一火口へ大きな岩がいくつも落ちてくる音でした
(撮影時には気付きませんでしたが、上の写真に写っていました・・・その一部を拡大すると土煙を上げて岩が落ちています)










カラマツ林をよく見ると、ルリビタキが枝先でさえずっています












背景は芽吹き前のダケカンバ
(カラマツの先に止まる姿はまるで戦場ヶ原で見るノビタキのような景色です)











近くにやってきました












枝先でさえずっては、












下に降りていきます
営巣準備中でしょうか? 雌が抱卵中でしょうか?




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ルリビタキを撮りながら、やっと坂を上り切りました
頂上方向、東側よりは少ないものの南側にも雪が残っています



新六号山荘への道をイワヒバリを探しながら歩きました
しかし、姿は見えず、結局さえずりも聞こえませんでした






七号小屋横では雪遊び?をする人たちが












八号小屋下にも大きな雪渓があります





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登ってきた急坂を下りる途中、宝永第二火口からカラマツ林に飛んできたのはイワヒバリ
羽模様が地味に見えるので雌でしょう

⇒ 帰宅後図鑑を見ると期待に反してカヤクグリでした、さらにイワヒバリは雌雄同じとのこと→”残念なカヤクグリ”というわけです









ルリビタキは相変わらずよくさえずっています












そしてまた下に降りています












宝永第二火口のカラマツにもルリビタキがいます

























ここはいつもビンズイがいた場所、今回はそれに代わってルリビタキ
ルリビタキを見たのは初めてです

重い足を引きずりながら火口縁から駐車場への道を戻りました
ルリビタキの声は聞こえていますが、撮影する元気はありません


今回は御殿場口五合目でマミジロを、富士宮五合目ではウソを初めて見ることができました
一方で、いつも見られるメボソムシクイとビンズイは見られませんでした(メボソムシクイは駐車場でさえずりを聞きました)
一般車両が通行止めになる前に再訪し、空抜けでないマミジロとイワヒバリを撮影したいと思います



表は時期による違いを見るために、過去の状況を月日順に並べてみました
 月/日  年  雪  芽 吹  メボソムシクイ コガラ・ヒガラ  キクイタダキ   ルリビタキ  ミソサザイ  カヤクグリ  ビンズイ  イワヒバリ  ホシガラス  ウソ  ウグイス  ハルゼミ 本サイトのページ
@ 5/24  2016 6合目より上に有            富士山(6)  
A 6/5 2019 同上、@より多い   本ページ 
B 6/5 2018      △   富士山(11)
C 6/7 2017               富士山(8)
D 6/27 2016 8合目に少し 〇*        富士山(6) 
E 6/29 2015     〇*   富士山(4)
F 7/2 2018  なし     富士山(12)
〇:撮影 △:声 空白:未確認 *:巣立ち雛

表からわかることは「ルリビタキの雛の誕生は6月中旬ころ」ということくらいでした





更新記録 (富士山:山梨県、静岡県)
2019.6.9 「マミジロ、ウソ、ルリビタキ、キバシリ、アマツバメ、残念なカヤクグリ」を作成しました  Nikon D500 / 200-500mm


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