宮川渓谷の夏鳥(3)


2016年4月
・クロツグミ、オオルリ、サンショウクイ
・サンショウクイの巣作り

'16.4.25,26

今までは栃木県でのゴルフのあとに車中泊などして翌日に行っていましたが、今回は二日連続の撮影を楽しみました。
相変わらず多くいるオオルリのほかに、今までほとんど瞬間的にしか見たことのなかったクロツグミとサンショウクイをゆっくり撮影できました。サンショウクイはちょうど巣作りを始めたところで、この様子も見ることができました。
渓谷の木々は新芽が出始めたところ、トウゴクミツバツツジやヤマツツジがところどころで咲き、足元にはスミレ(種類はわかりません)も咲いています。あ、シロヤシオも咲いていたはずですが、見損ないました。


(一日目)


・クロツグミ、オオルリ、サンショウクイ





新緑がきれいです













まだ芽ぶき前の木もあります













”ツグミ”の鳴き声!
向こう岸の木にやってきたのはクロツグミです
こんな近くで見たのは初めてですが、地鳴きはツグミと同じなんですね
その後こちら岸に飛んできましたが、見失ってしまいました










渓谷を離れて広場を見るとヒヨドリです
背景にサクラとツツジが咲いていたのでつい撮ってしまいました













渓谷に戻ると、来るたびに見られるキセキレイ













オオルリのさえずり













トウゴクミツバツツジ













少し上流













水量は少しだけ













クロツグミがいた場所に戻ってみると、向こう岸にクロツグミがいます
先ほどと同じ個体でしょう












下流に行くとサンショウクイです!
白い頭央線が一筋ある??目の後ろにも

(⇒頭央線などではなく蜘蛛の巣らしいです)










細い枝先に、いくら軽い体重だといっても細すぎです
その枝先の何かを食べたように見えましたが、何もくわえていませんねー












それにしてもスマートな鳥です













今度は近くの枝に来ました
撮影時は気付きませんでしたが、上の個体とは頭の色が違います
調べてみると、頭が黒いのは雄、灰色なのは雌とのことです











近くに来て飛び出しました













何か見つけた?
頻繁に近くの高い木の上に行っては下りてきて採食します
まるで、そこを基地にしているよう
(後でわかりましたが、その「基地」は基礎工事中の巣でした)










ヤマツツジもきれいに咲いています













帰路、道路端のリンゴ園ではちょうど花が咲いています













蕾はピンク色ですね













道の駅に車を置いて近くの田んぼに行ってみると
ヒバリです












あげヒバリ













正面顔は笑えますね













ツバメも








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(二日目)





二日目、宿から向かう途中
田園地帯は麦畑と水田が市松模様になっています、水田にはすでに水が引き込まれているところもあります
遠くに見えるのは那須連山でしょうか



現地に行く途中の山道ではクロツグミが2羽で餌を採っているのを
何回か見ました






杉林の中からヤブサメではないかと思われる鳴き声(実はヤブサメの声はよくわかりませんが) がするので
林に入り、その奥の笹などの藪をしばらく観察しましたがそれらしい姿は見えません
ふと、横の方を見ると黒い鳥、クロツグミです!
昨日よりは少し上流ですが、同じクロツグミかどうかは不明です










林床をちょこちょこ歩き、止まってくれません
短時間、苔生した倒木で止まりました












その後見えなくなりましたが飛び去った様子はないので
杉林を出て散策道から探すと、地面で餌を探していました
ツグミと同じ行動です











突然目の前の枝に来たと思ったら別の一羽を追いかけて
そのまま飛び去ってしまいました












オオルリの声はすれども姿は見えず
ほとんど真上を見ながら探すこと10分、いつもなら探すのを諦めていますが
青空はきれいだし、近くには桜も咲いていたので粘ると、枝の隙間から見えました











サクラの近くの枝に来ました!













思いもよらず「桜とオオルリ」が撮れて満足です









・サンショウクイの巣作り





サンショウクイは昨日と同じくこの木の上の方の基地に来ては飛びだしていきます
その「基地」がここで、何と巣作りをしているところでした
巣はまだ基礎工事中で、サンコウチョウなどと同じように
巣材の接着剤として蜘蛛の糸を使っているのではないかと思います











昨日は飛びまわっているのは採食のためだと思っていましたが、巣材探しがメインのようです













巣では一羽が作業中、右上ではもう一羽が待機中です













上流側へ行ったり













下流側へ行ったり













戻ってきましたが何もくわえていません、蜘蛛の糸をもってきたのでしょうか?












すぐ近くでオオルリ鳴き始めました













ここで虫を捕まえたあと、どこかへ飛び去りました













サンショウクイの巣作りに休憩はありません













こんなものも持ってきました
お椀形の巣をつくるのかと思いますが、大変な苦労です












巣はこの木(イヌシデ)の樹冠部につくっています
猛禽類にすぐに見つかってしまいそう・・・・・いえいえ、巣が完成する頃には葉で覆われますね
無事に雛を育ててもらいたいものです











上流へ戻ると、オオルリの雌でしょうか
この木も桜のように見えます












朝9時半を過ぎると、いろいろな鳥はあまり囀らなくなります
このオオルリは活発に飛びまわっています













オオルリも営巣準備中かもしれません













帰り道、遠くのリンゴ園


木々の新芽が出始めた渓谷で二日連続で撮影を楽しみました
特にクロツグミとサンショウクイを初めてゆっくり撮影することができました
もちろん、サンショウクイの巣作りを観察できたのも初めてです

他にはキビタキ、ウグイス、ヤマガラ、メジロ、コゲラ、オオタカなどが見られました








更新記録 (宮川渓谷ほか:栃木県塩谷町、矢板市)
2016.4.30 「クロツグミ、オオルリ、サンショウクイ」、「サンショウクイの巣作り」を作成しました  Nikon D7100 / 200-500mm


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2016.4.30