戦場ヶ原の鳥たち


2014年7月
・育雛中〜幼鳥たち
'14.7.23

栃木でゴルフをした後、宇都宮の道の駅で車中泊。
気分的には一睡もできなかった翌朝5時前に道の駅を出発し、赤沼に6時ころ到着、戦場ヶ原の自然研究路を赤沼から泉門池まで往復しました。
自然研究路は川沿い、森・林の中、湿原の中と変化に富み、以前に比べて鳥が減ったといわれていますが、それぞれの環境に住む鳥たちを観察することができました。
観察したのは順にアカゲラ、アカハラ(姿のみ)、オシドリ、ノビタキ、アオジ、ゴジュウカラ、コガラ、オオアカゲラ(アカゲラ幼鳥?)、カッコウ(姿のみ)、ホオアカで、それぞれ雛の世話に奮戦中であったり、独り立ちした幼鳥であったりと世代をつないでいる様子が見てとれました。
なお、ゴジュウカラ、コガラ、オオアカゲラ?は初めて見ました。




・育雛中〜幼鳥たち





朝6時過ぎ、戦場ヶ原赤沼入口に来るなり、アカゲラのの鳴き声
何と道端にいます












それも4羽です!
よく見ると少なくとも3羽は頭頂部が赤く幼鳥と思われます
すぐ脇を車が走るのに、何を食べているのでしょうか

手前の道路は「日本ロマンチック街道」で日光から沼田、軽井沢を経て上田までの約300kmの道を言うそうです
アカゲラたちのお陰でこの街道名を知りました
先月行ったメルヘン街道に続いて、ドイツの街道名に由来する名の街道を通りました







自然研究路に入るとすぐに細い流れに沿った道になります
アカハラが道にいましたが、すぐに茂みの中に入ってしまいました
暫くは戦場ヶ原の中で有名なズミなどの林、左側には針葉樹の森も











さらに行くと湯川沿いの木道になります
湯川の水はきれい

若い釣り人が一人フライフィッシング
「何が釣れますか?」、「マスです」
「グッドラック」と言って別れたが、釣果はいかに?








何かいる!
オシドリ親子です
野生のオシドリにしては人影を見ても逃げません、ハイカーを見慣れているのか、雛がいるからでしょうか











湿原の中のカラマツやシラカバ
左上を飛んでいるのはノビタキ

























ノビタキ♂













7時半、男体山













アオジが鳴いています



























8時半、また男体山













木道は再び林の中へ、シジュウカラの雛の鳴き声がします
あ、一度見たいと思っていたゴジュウカラです!












くわえているのは何でしょうか?













4,5羽の群れです
よく見るとゴジュウカラのほかにもいて、カラ類の混群のようです












大きな虫を捕まえ、













パクリと飲みこんだ













また捕まえています













踏み外した?
あちこち飛び回るのでどれがどれだか分りません












これまた初めて見たコガラです
ゴジュウカラが忙しいのにコガラはさらに忙しいのでなかなか撮れません












ゴジュウカラは親子連れなのかもしれません













コガラが少しだけ同じ所にとまってくれました













確かに頭にはベレー帽をかぶっているように見えます
シジュウカラの雛の鳴き声は聞こえていますが、姿が見えません
ゴジュウカラやコガラも雛は同じような鳴き声かもしれません

ゴジュウカラもコガラも人を気にする様子は全くありません
すぐ目の前を飛んで木道の反対側へ行ったり戻ってきたり、とにかく忙しい








暫く行くと、アカゲラ
一羽だけだったので先ほどとは別のアカゲラだと思いますが、すぐに飛び去ってしまいました






ちょっと待って、アカゲラだとすると頭頂部が赤いので幼鳥ということになるが、
これには胸にアカゲラの幼鳥にはない縦班がある
ひょっとしてオオアカゲラ??





拡大すると、縦班は図鑑で見るもののようにははっきりしていませんが
このページの最初の写真のアカゲラの幼鳥とは明らかに違いますね
しかし、オオアカゲラの特徴である、お腹の桃色ははっきりしません
いったいあなたは何者? オオアカゲラならうれしいですが

体の大きさですか? 今思うとアカゲラより大きかったような気もしますが、
最初からアカゲラだと思っていたので、あまり注意していませんでした



この先では、カッコウが湿原近くの木の枝にとまりましたが、
こちらの姿を見つけたのかすぐに飛び去ってしまいました






木道は開けた場所に出てきました
一面にピンクの花をつけた低木が密集する場所があちこちにあります
ホザキシモツケ(穂咲き下野−バラ科)
そこにノビタキが2羽います










遠くの枯れ木にもノビタキ
背景のピンクの花がホザキシモツケ












親子ですね













餌をもらっています













2分後、雌親がまた餌を持ってきました













木道のすぐ隣
湿原の枯れ枝にノビタキの幼鳥です
もう一人立ちしているのか親はやってきません











9時半、このあたりの木道はほぼ南北方向
写真は湿原の北東方向です













ほぼ北の方向
湿原にはシラカバやカラマツが生えていますが、栄養分が少ないために成長が遅く、
樹齢50年でも通常の幼木程度の大きさとのことです

















途中、青木橋から湯川を見ると、ところどころに梅花藻が流れに揺れています









どこか懐かしいユリの花
ヤマユリかと思ったが調べてみるとオニユリらしいです
一輪咲きなのはやはり栄養不足のせいか?












アオジが口いっぱいに何匹もの青虫をくわえています
巣で雛が待っているものと思います












ホオアカも虫をくわえています
ホオアカはここから動かないので、こちらの近くに巣があるのかもしれないと移動したが












前の場所からかなり離れましたが、まだあの枝にいます
10分もたったでしょうか、やっと林の中へ飛んで行きました












11時、泉門池
冬鳥のマガモが一年中いて繁殖もするという泉門池ですが、マガモは見当たりません


赤沼からここまで距離は3kmほどで大したことはありませんが、5時間歩いたのでベンチで腹ごしらえ
ちょうど、小学生の団体がやってきたので席を空け、先へ行こうかとも思いましたが
疲れ具合と相談した結果帰路へ

帰路でも小学生のグループに何組出会ったことか
そのたびごとに「今日は」と声をかけられるので「はい、今日は」と返事をしていたが
途中から面倒に・・・・結局最後まで返事をしました






ここにはノアザミが密生しています













カラマツから飛び出した雄のノビタキ



























ホオアカも木の天辺で













ノビタキ♂は枯れ木の天辺にも
雄は巣立った雛の面倒は見ないのでしょうか












ここにもノビタキ♂
顔が枝に隠れていたので、「顔が見えないよ」と言ったら、
「わかりました」とこの通り・・・・・まさか











好奇心の強いノビタキの幼鳥です













木道に腰をおろして撮影していると、近寄ってきました













さらに近づいてきて3,4m前の枯れ枝に
ノビタキ:「何だ何だ、カチャカチャうるさいな〜」
私も:「何だ何だ、そんなに近づいていいのか〜」











かわいいですね













13時少し前、間もなく終点の赤沼です
湯川にはこんな倒木があちこちにあります
カワセミやヤマセミの格好の止まり木ですが、両方ともいない模様です










更新記録 (戦場ヶ原:栃木県日光市)
2014.7.27 「育雛中〜幼鳥たち」を作成しました  Nikon D7100 / 80 - 400mm F4.5 - 5.6


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2014.7.27