東荒川と宮川渓谷の夏鳥


2012年5月
・カワガラスの親子とオオルリ
・オオルリを堪能
・さえずり

'12.5.10

9日は栃木県にゴルフに行きました。せっかく遠くまで行くので翌日は撮影に行こうと探鳥地の本を見ると、ヤマセミがいる場所があります。また、その近くには夏鳥が見られるところもあるとのことで、絶好の場所です。
ゴルフ当日は上空に寒気が流れ込み荒れた天気の予報でしたが、終盤に少し雨が降っただけで思ったほどではありませんでした。今日のうちに現地を偵察しておこうと、風呂も入らず高速道路経由現地へ。
東荒川に着くと、予報は当たり本降りの雨です。すでに暗くなっていてはっきりは分かりませんでしたが、川の近くに行ける場所は限られ、川幅は想像していたよりずっと狭いため、ブラインドなしではヤマセミ撮影は難しそうです。

町に戻る途中のコンビニの駐車場で一夜を明かし、翌朝4時前に起床。幸運にも雨は上がっています、でも寒いです。
東荒川ではヤマセミは見られませんでしたが、カワガラスの親子とオオルリを、宮川渓谷ではオオルリ、ミソサザイ、サンショウクイ、キビタキなどを見ることができました。
発表された竜巻情報を心配しながらでしたが、オオルリをはじめ多くの鳥たちを堪能でき、良い小旅行でした。




・カワガラスの親子とオオルリ





朝4:20、現地までの途中、田植え直前の田んぼ
遠くの山の下に雲が浮かんでいてきれいだったので撮影しました
撮影技術があればその雲がはっきり撮れたはずですが





東荒川に着きましたが、川に下りられる適当な道がありません
昨日は分からなかった農道を下ると小さな橋があり、
その近くに車を止めてヤマセミを待つことにしましたが、気配はありません





対岸の水辺で動くものが、ミソサザイ?













でもこんなところにいるのかなーと思いながら撮影していると













突然羽をばたつかせた・・・・・カワガラスの雛でした
雛は餌をねだっているいるのでしょうが、親は何も持っていません












ちょこちょこと動き回っています













ミミズに似た小さな虫を二匹もらいました













親がまた餌を運んできました
薄暗くシャッター速度は上がらない(1/100s)ので飛んできた親は大きくブレています












以前に玉川上水で見たミソサザイとは、体の大きさも、羽の模様も違います













親も近くで休憩
バランスを崩して頭を上手に掻けないけれど、片足立ちは一人前です



あ、カワセミの声
下流から飛んできて水面近くの枝の中に入ってしまい、見失いました
カワセミもカワガラスも見えなくなり、田んぼの脇の岩で休んでいると
また、カワセミの声
何と水が張られた田んぼの上を川の方へ飛んでいきました


突然オオルリの声です
田んぼと川の間に立つ一本の高い木から鳴き声が聞こえます





大きな口を空けてさえずっています













ここから飛び出しては1mほど飛んで同じところに戻ってきます

しばらくして、対岸の崖の方に飛んでいき、またさえずっていますが、
そこまでは行けません










対岸に咲く?の花


結局ヤマセミの姿はありませんでしたが、思いもよらずオオルリとカワガラスの雛を見ることができ満足満足







・オオルリを堪能


8時前には東荒川をあとに、県民の森に向かいました
15分ほどで到着、どこに行けばいいのか見当もつかないだろうと予想していましたが、
駐車場脇に宮川渓谷歩道入口との表示があり、即、行き先決定





宮川渓谷
秋川渓谷などの「渓谷」とは異なり、少し広い小川のイメージ
しかし、本当の清流、そして東京より少し遅い若葉で絶好の探鳥時期です











渓谷に入ってすぐにオオルリのさえずりが聞こえました









































少し上流、歩道にこんな花が咲いています
踏みつけないように注意












下の流れ近くで何かが動いた
撮影してみると何かの幼鳥のようですね
羽をばたつかせていたが、親鳥らしきは見えません
(鳥名不明)










またオオルリです









































ヤマガラ













突然、甲高い大きな鳴き声がしたあと、何かが大木にへばりついた













ミソサザイです













さらに登ってまたさえずっています
小さな体に似合わない大きな鳴き声、渓谷に響き渡っています












オオルリもミソサザイも静かになってふと上を見ると
何か分からない鳥、とりあえず撮影しました












清楚でスマートな感じは、もしや、図鑑で見たことのあるサンショウクイでは?













残念ながら、10秒もしないうちに飛び去ってしまいましたが、
帰宅後調べるとやはりサンショウクイでした













また、ミソサザイがへばりついた!
慌てて撮影し大ブレです












一番好きなキビタキのさえずりは聞かれず、













見たのもこれっきりでした













またオオルリです
あちこちでさえずりが聞かれましたが、それほど離れた場所ではないので
同じ個体だったのか、それとも複数羽だったのかわかりません


帰路、宮川渓谷に沿った道路を車の窓を開けてゆっくり走っていると
「ホイホイホイ」とサンコウチョウらしい鳴き声がした
車から降りて辺りを探しましたが姿は見えません
サンコウチョウには少し時期が早いので間違いだったかなと思っていましたが、
帰宅後の12日に井の頭公園で聞いたサンコウチョウの声はこれと同じ、やはりサンコウチョウだった
時期が早いと思っていた方が間違いでした


発表された竜巻情報を心配しながらの撮影でしたが、
オオルリをはじめ多くの鳥たちを堪能できて、良い小旅行ができました






'12.7.13

栃木県でのゴルフのあと、前回同様、塩谷町まで足を伸ばしました。

コンビニの駐車場で一夜を明かした翌朝、5時前に目が覚めると残念ながら雨です。
窓を空けると何と近くでサンコウチョウが鳴いています。まさか、寝ぼけている?眠い目をこすりながら声の方に行くと、ゴルフ練習場の周りの小さな杉林で確かにサンコウチョウが鳴いています。小雨は降り続き、暗いため撮影は諦めて見ていると、向かいの杉林から飛んできて電線に止まり、こちらの杉林に入ってまた鳴いています。「電線に止まったサンコウチョウ」など初めて見ました。
サンコウチョウは杉林を移動しながら間断なく鳴き続けていましたが、一時間を過ぎて鳴き声は途絶えてしまいました。

東荒川でヤマセミはいないものかと車を止めたところで、またサンコウチョウの声です。こちらは大きな杉林。道路側の杉の木のてっぺんを3羽のサンコウチョウが飛び回っては鳴いています。尻尾の長い雄は確認できませんでしたが、3羽もいるのは幼鳥が含まれているのではないかと思います。
撮影していると、1軒だけある旅館の奥さん?が来て、
「何を撮ってますか?」
「サンコウチョウですよ」というと珍しくはないようで、「声は良く聞くけど見えませんよね」と。
ヤマセミのことを聞くと、10年くらい前までは近くで営巣し、いつも見かけていたが、その後営巣しなくなってほとんど見られなくなったとのことでした。

さらに足を伸ばして県民の森へ、雨は降ったりやんだりで渓谷はもやがかかっていてこちらも撮影条件は最悪です。渓流の水量は前回に比べて格段に多く、流れの音は鳥の声をかき消すほどです。上流まで行った帰り道、オオルリの声が聞こえました。今まで聞いたより鋭い声のような気がします。そして、出来損ないのサンコウチョウの鳴き真似も。最初はオオルリとサンコウチョウがいる!と騙されました。

前置きが長いばかりで、以下の写真には見るべきものはありません。




・さえずり





ホオジロ
西荒川ダムで












これでもサンコウチョウです
東荒川脇で












同上
雌か幼鳥でしょう、囀っている雄は撮影できませんでした












オオルリ
宮川渓谷で












大きな流れの音に負けずに鳴いています
今まで聞いたオオルリの声に比べて鋭い囀りです
時々サンコウチョウに似た鳴き方をし、最初はオオルリとサンコウチョウがいる!と思ってしまいました









更新記録 (東荒川、宮川渓谷:栃木県塩谷町、矢板市)
2012.5.14 「カワガラスの親子とオオルリ」と「オオルリを堪能」を作成しました  Nikon D300 / 600mm F5.6 (300mm + 2xテレコン)
2012.7.15 「さえずり」を追加しました  Nikon D300 / 500mm F4.8 (300mm + 1.7xテレコン)


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2012.5.7