葛西臨海公園の鳥たち(3)
2017年2月
・トラツグミ、オオジュリン、ウグイス/ミミカイツブリなど
3月
・杭の争奪戦−ダイシャクシギ、ミサゴ、ヘラサギ ・ノスリが大失敗 |
'17.2.14
今回は鳥類園ウォッチングセンター近く、東西なぎさ間水路、そして初めて園西側端まで行ってみました。
ウォッチングセンター近くでは初めてトラツグミを観察できました。何ともスローモーなその動きのあとに見たのは、少しは静かにしたらどうかと思ってしまうウグイスやオオジュリンで、その対比は面白いものでした。
水路にいたハジロカイツブリとミミカイツブリはまだ冬羽のままでした。そのほかにコガモとオカヨシガモがいました。これらは川や池など淡水にいるものとばかり思っていたので新発見です。
水路の堤防から東なぎさを見ると、今回も杭にミサゴが止まって休んでいます。西なぎさではヘラサギやダイシャクシギは見られませんでした。
その後、初めて園の西端まで行ってみました。そこにはウグイスなどのほかにちょっと人なれした感じのアオジの群れ、開花中の河津桜の蜜を吸うヒヨドリなどがいました。しかし、残念ながら嘘は見られませんでした。
葛西臨海公園にはいろいろな環境があり、水辺の鳥から野山の鳥、それらを狙う猛禽類まで多様な鳥たちが観察できるので、時間のたつのも忘れてしまいます。 |
・トラツグミ、オオジュリン、ウグイス/ミミカイツブリなど
(鳥類園)

騒がしい鳴き声とともに数羽のオナガが飛んでいきました

ウォッチングセンター前の湿地にトラツグミ
フィールドで見たのは初めてです

ツグミも近くにやってきました
それにしてもトラツグミの動作はスローモー、葦の中からやっとのことで開けたところに出てきました

葦原ではウグイスが穂先の方まで出てきて忙しく動き回っています
ぎこちないさえずりが始まるのもそう遠くはないようです

あ、オオジュリンです

皮をはいでは何かを食べ、上に登っていきます

とうとう穂先へ


先ほどのウグイスが水辺近くに

居心地の良くなさそうな止まり木
「隣も同じだなー」と思って見ています??

散策路の観察窓を覗くとカワセミ♀です!

すぐに飛び出してしまいました
・・・・・・・・・・
(東西なぎさ間の水路)

ハジロカイツブリが海藻をつかまえて浮き上がってきた
写真をよく見ると海藻ではなくカニですね

東なぎさの杭ではいつものようにミサゴが休んでいます

あ、ミミカイツブリ

まだ冬羽ですね
西なぎさではヘラサギやダイシャクシギは見られませんでした
・・・・・・・・・・
(初めて西側の端まで行きました)

スズメだと思っていた群れは、近づくとアオジでした
散歩の人たちが近くにやってきても採餌に忙しい

撮影している東屋のすぐ隣の木にやってきました

何かが散策路を横切った
ジョウビタキです

臨海公園駅近くの一角に河津桜の若木が数本植えられています

花にピントを合わせたつもりはありませんが・・・・
ところで、上の写真のヒヨドリは河津桜の花の蜜を占有するつもり
近くの木に止まって見張りをし、他のヒヨドリやメジロが来ると
「俺の食べ物だー」と言わんばかりに、それらめがけて突進しては追い払っていました
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'17.3.8
西なぎさの西側の荒川河口、西なぎさ、東西なぎさ間の水路、鳥類園の汽水池を観察しました。
荒川河口にはスズガモの群れと数羽のハジロカイツブリがおり、ハジロカイツブリはすっかり夏羽に換わっているものもいました。
満潮前後の西なぎさには多数のスズガモとカンムリカイツブリが浮かび、何本も立つ杭にはダイシャクシギ、ミサゴ、ヘラサギ、クロツラヘラサギ、カモメが止まっています。
杭をよく見ると鳥たちはずっとおとなしく止まっているだけではなく、ミサゴがカモメを追い出したり、ダイシャクシギがヘラサギに追い出されたり、追い出されたダイシャクシギが遠くの杭にいる別のダイシャクシギを追い出したりしています。
しかし、諍いが起こることはなく譲り合っているようにも見えます。強弱がはっきりしているだけのことかもしれません。
今までは、遠いこともあって沖の杭には全く注意していませんでしたが、餌を捕れない満潮時のなぎさでは、限られた杭をめぐって争奪戦が繰り広げられていました。
鳥類園汽水池には各所に観察窓があり、たまたま覗いた窓のすぐ向こうの木にノスリが止まって真剣に下を窺っていました。ノスリは何と大きなカニを捕まえてきましたが、その後、岩の上から落としてしまいました。
落とした時は一瞬固まってしまい、その驚き様はカワセミが魚を落とした時と同じです。 それにしても2回も落としてしまうとはこのノスリは若鳥かもしれません。 |
・杭の争奪戦−ダイシャクシギ、ミサゴ、ヘラサギ

荒川河口
数羽いたハジロカイツブリのうちの一羽はすっかり夏羽になっています

西なぎさの杭にダイシャクシギ
後ろを飛ぶのはスズガモ

近くの杭ではミサゴが捕まえた魚を食べるのに苦労しています
その向こうの杭には別のダイシャクシギが

足場が悪かったのか、少し離れたカモメとダイシャクシギが止まっている杭の方へ飛び出していった

カモメを追い出しました

沖には4艘のセーリング、その向こうに帆船もいます

西なぎさを東に進み、東西なぎさ間の水路堤防を沖の方に移動しても
ミサゴはまだ魚を食べています
ダイシャクシギは3羽います

ダイシャクシギの一羽が別のダイシャクシギに追い出されてこちらの方へ飛んできました
あれ、片足?

本当に、片足?

2本足でした

ミサゴの方にいつの間にかヘラサギが来ています
撮影時はわかりませんでしたが、左はのサギはクロツラヘラサギでした
去年の3月にもここに同じ組み合わせでいました(葛西臨海公園(2))が、なぜでしょうか

クロツラヘラサギが近くのダイシャクシギを追い出した
ダイシャクシギは全部で4羽いました

追い出されたダイシャクシギは、先ほどのダイシャクシギの方へ飛んできて

隣りにきてホバリングしながら「どいてー」

とうとう追い出してしまいました
今までは、遠いこともあって沖の杭には全く注意していませんでしたが、餌を捕れない満潮時のなぎさでは、
限られた杭をめぐって争奪戦が繰り広げられていました

水路にはウミアイサ♀
・ノスリが大失敗

鳥類園、汽水池の観察窓を覗くと正面の木でノスリが獲物を探しています

岩の向こうに降りて見えなくなったが、しばらくして飛び出してきました

大きな岩に止まり

また、突然飛び出していき

戻ってきたときには

何と、カニを捕まえています
ノスリがカニを捕まえる??
そういえば以前にカエルを捕まえているところを見たことはありますが

カニの足を外し

観察窓からはすぐ近く、シャッター音で邪魔した模様です

あ、カニを落としてこのまま固まった!


カニは見えていたらしい

掴んで戻ってきました

やれやれ

と、思ったのもつかの間、また落としたー

こちら側は地面が開けておらずカニは岩の間に落ちたか?

しばらくしてあきらめ、飛び立ちました
落とした後、落ちていったほうを見つめて固まってしまう姿はカワセミも同じです
それにしても2回も落としてしまうとはこのノスリは若鳥かもしれませんね

葦の中にはオオジュリン
前回同様近くにメジロもいます

先ほどノスリが来た岩にはハクセキレイ

先ほどの帆船の上を羽田空港を飛び立ったジェット機が急角度で上昇していきます

ゲートブリッジ上には上の写真とは反対方向に上昇しています
初めて杭の争奪戦やノスリの奮戦を見たため、掲載写真が多くなってしまいました
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